MRT新北投駅から徒歩約5分の場所にある「北投市場（Beitou Market）」は、歴史があり、地域の特色が色濃く残る伝統的な市場です。地元の人々の買い物スポットとして親しまれているだけでなく、北投を訪れる多くの観光客が台湾ならではの文化やグルメを体験しに立ち寄る場所でもあります。
今回は、あの有名な「矮仔財魯肉飯」がどうしても食べたくて、北投市場まで足を運んできました！
北投市場について
北投市場は、日本統治時代の1920年代ごろにできたと言われています。温泉観光が盛んになったことで、周辺に自然と人が集まり、にぎやかな市場ができていったそうです。
その後、戦後には公設市場として整備され、地元の人たちの台所的存在に。特に1970〜1990年代は全盛期で、魯肉飯や碗粿など、今や有名になった屋台もこの頃からスタートしているそうです。
2000年代に入ってからは、建物の老朽化や時代の変化もあり、再開発が始まることに。
住所：台北市北投區新市街（MRT新北投駅から徒歩約5分）
営業時間：傳統市場 朝6時〜午後1時ごろまで/熟食エリア：お店によっては午後〜夜まで営業しているところもあります（※店によって異なります）
アクセス：新北投駅徒歩5分くらい。
周辺スポット：北投温泉博物館、地熱谷（地熱谷公園）など
北投市場は全体的にそこまで大きな市場ではありませんが、エリアごとに特色があって見て回るのが楽しいんです。ざっくり分けると、次の4つのゾーンがあります：生鮮エリア（野菜・肉・魚などの食材）、グルメエリア、周辺の移動販売エリア、そして再開発計画ゾーンなど
生鮮エリアは野菜、果物、お肉、魚介類などが並ぶ、まさに地元の人たちの「日常の台所」。朝早くから活気があり、ローカル感たっぷりです。
グルメ・熟食エリアには有名な老舗店が集まっています。今回のお目当て「矮仔財魯肉飯」や「林家碗粿」、そして「焼きもち（燒麻糬）」など、小腹が空いたときにぴったりのグルメが勢ぞろい！
市場の外側の通りには、移動式の屋台や露店が並んでいて、朝ごはんや軽食、衣類なんかも売られています。
今回の目的はもちろん、あの有名な「矮仔財魯肉飯」！というわけで、美味しいお店が集まっているDエリアにまっすぐ向かいました。
まだお昼前だったのに、すでにお目当ての魯肉飯を求めて行列ができていてびっくり！さすが人気店…！
小さな屋台なので、奥までぐるっと入ってみたら…なんと、行列は何重にもなっていてびっくり！
スタッフさんの人数も限られている上に、地元の人たちは一度に大量にテイクアウトする人が多いみたいで、結局、並ぶだけで1時間近くかかっちゃいました〜！
キラキラと金色に輝く、濃厚でコク深い滷汁（ルーローのタレ）が鍋の中でグツグツと煮込まれていて、香ばしい香りがふわっと鼻をくすぐります。見ているだけで、もうよだれが止まらなくなりそうでした！
個人的には、矮仔財魯肉飯の小皿メニューのほうがメインの魯肉飯より美味しいと感じました。例えば、五花肉や煮込み豆腐は味がしっかり染みていて、とても満足度が高かったです。
もちろん、矮仔財は「絶対に食べるべき魯肉飯リスト」に入る人気店なのは間違いないですが、期待が大きすぎたのか、正直言うと味はまあまあかな…というのが正直な感想です。（個人的には、長時間並ばずにサッと食べられるなら、寄ってみてもいいかな、くらいの感じです。）
滷肉飯を待っている間に、ふと近くの屋台で蚵仔麵線が売られているのを発見。好奇心に駆られて、つい頼んでみました。
麺線と一緒に食べても、スープだけを飲んでも、このお店の牡蠣はぷりっとしていて、とにかく新鮮で美味しかったです！
麺線のほかにも、米粉や春雨などのメニューがありました。牡蠣好きの方にはぜひおすすめしたいお店です。
それから、肝の質感がとても繊細で、口の中でとろけるような「粉肝」も、このお店のおすすめの一品です！
※粉肝（フングァン）：豚の肝臓を使った台湾風の冷たい和え物のことです。
北投に遊びに来たら、温泉や公園だけじゃなくて、ぜひ北投市場にも行ってみて！
ここは高級なお店がたくさんあるわけじゃないけど、昔ながらの素朴なB級グルメがいろいろあって、楽しいです！
「何食べよう？」って迷ったら、市場でサクッと食べるのもアリだよ！意外と満足できるからおすすめです！
